2017年10月8日日曜日

IgA腎症 - 141日目 - ステロイドによる精神異常

ステロイドパルスでの3週間の入院が終わり、治療は自宅での飲み薬に変わりました。
プレドロゾニンというステロイド剤を6錠(30mg)、2日に1度飲みます。
毎日ではなく2日に1度飲む理由としては、一度にガツッと6錠分の衝撃を与えたほうが、
3錠を毎日続けるよりも効果があると言われているからだそうです。
僕もそれに従って2日に1度ステロイド剤を飲んでいました。


僕の場合、飲んでいる日と、飲んでいない日の体調がまるで違いました。

飲んでいる日は軽い興奮状態が続いており、血尿が少なくなり、皮膚の炎症も少なくなります。
代わりに入院当初からあった足の裏のしびれ等を感じるようなっていました。
更に煙草を吸ったときのようなフラツキが襲ってくるようにもなりました。

飲んでいない日は血尿が多くなり、皮膚の炎症も多くなります。
退院直後と言う事もあり、体も重く倦怠感を感じる事が多くなりました。
早く次の日になってステロイドを飲みたいと思うようになりました。


日が経つにつれて飲んでいる日と飲んでいない日の差がどんどん激しくなり始めます。
飲んでいる日はどんどん過敏とフラツキが多くなり、飲んでいない日は倦怠感が多くなりました。


そして141日目、朝にステロイド6錠を飲んで仕事場について異常が起こりました。
あまり眠れなくなっていた僕は自営業と言う事もあり、横になりました。
目を閉じて少し眠ろうとしましたが、眠れません。
それどころかどんどん神経が研ぎ澄まされていきます。


普段では何も感じないであろう小さな音
着ている服が肌に触れる感覚
頭の中がグルグル回りますが、体に与えられる小さな衝撃も
グルグルの中に同化してどんどん大きくなります。


自分の神経感覚が通常の何倍にもなって襲ってきます。
小さな足跡でもパニックを起こしそうなほど、頭の中で反響します。

「これはまずい・・・」

神経感覚はメチャクチャになりましたが、なんとか思考だけは冷静に保つ努力をします。
冷静に・・冷静に・・・自分を失ったらおしまいだ・・・・


とにかく病院に電話して、すぐに予約を取ります。
自分では電話出来る状態ではなかったので、代理で電話して貰いました。

こんな状態が数時間も続けば壊れてしまう。
なんとかしなければなりません。


そもそも横になって休もうとした事が原因です。
横になると刺激が少なくなり、小さな情報も得る事になります。
小さな情報をガバガバになった神経が大きく受け取ってしまって脳で反響しているに違いない。
それが証拠に安静にすればするほど、神経が小さな情報を拾っていきます。


僕は体の状態を戻すために歩きました。
とにかく歩いて、刺激を与えて小さな情報を飛ばす事にしました。

しばらく歩きました・・・
徐々に高ぶりが収まっていくのを感じます。
完全ではありませんが、さっきよりはましです。


なんとか病院にいける・・・


その日は飛び込みで病院に行きましたので非常に待たされましたが
廊下をウロウロして刺激を与える事で凌ぎました。


先生とお話しする順番がやってきたので、経緯を話しました。
相談の結果、飲む日と飲まない日の落差を無くすことにしました。

1日おきに6錠(30mg)のステロイド剤ではなく、毎日3錠(15mg)のステロイド剤へと変更する事にしたのです。
しばらく様子を見ていましたが、僕にとってこの方法は正解だったようです。

あれから精神異常は起こる事がなくなり普通の状態に戻す事が出来ました。


読んで頂いて有難うございます。
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2 件のコメント:

  1. こんにちは。つかっちです。
    副作用、大変でしたね~(;゚Д゚)
    こんな薬を毎回飲まなければならないと思うと、
    製薬会社、まともな薬無いんですか?と
    いいたくなります。

    それだけ難しい病気なんでしょうか???
    私も薬ではないですが、更年期でたまに
    そういう状態になることがありました。
    自分ではどうしようもないのですが、
    正気を保つのに必死でした。
    歩くことで、症状を軽くすることができるんですね。
    良い学びになりました。

    応援します。

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  2. つかっちさん

    コメント有難うございます。
    ステロイド剤は副作用があるのを知っていたので、ある程度は覚悟してました。

    副作用は個人差が大きいので、僕よりもひどい人もいて大変みたいです。
    幸い、精神異常は収まったので安心してます。

    応援ありがとうございました。

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