2017年8月5日土曜日

IgA腎症 - 36日目 - 腎生検の結果(後編)

紹介状を貰った僕は耳鼻咽喉科へ向かいます。


事前にIgA腎症について調べていたので、扁桃腺摘出の事は知っていました。
この治療法については賛否があり僕自身も懐疑的です。
腎臓と扁桃腺に何の関連性があるのでしょう。
痛い思いをして無意味な手術で体を傷つけるのが果たして効果的と言えるのでしょうか。

「扁桃腺摘出?日本人はなんて愚かな事をしているんだ!!」
外国人の医師は日本の治療方法を見て、そう言うみたいです。


今までに扁桃腺を腫らしたことが記憶にありません。
本音は扁桃腺を取りたくありません。
しかし治療に全力を尽くし、少しでも健康な状態を長く続けたいと言う思いもあります。

「扁桃腺を取るなら納得したい。」
そう思いました。


耳鼻科の先生とお話する時間が来ました。
腎臓内科ではないので、IgA腎症について聞くのは意味がありません。
知るべきは扁桃腺についてです。
質問は大きく分けて3つありました
・扁桃腺とは何なのか。
・扁桃腺が無くなる事のリスクはあるか。
・摘出は痛いのか。


先生は丁寧に答えてくれました。
・扁桃腺とは口から入った菌をチェックし、腫れる事で異常を知らせる場所。
・扁桃腺は大人になるに連れて機能しなくなる為、リスクは小さい。
・摘出はもちろん痛い。


僕が扁桃腺を腫らしたことが無い事を伝えて、実際に喉を見てもらいます。
見た所では扁桃腺が腫れている感じは無いですが、
扁桃腺は喉の表面ではなく奥の方に入り込んでいる場合もあると言われました。


扁桃腺摘出は多くの人が経験しているメジャーな手術です。
知り合いの知り合いまで辿れば、おそらく誰かは摘出しています。
小さな子供も摘出します。
そして僕は30代の成人男性。


質問が無くなった僕は、覚悟を決めなければなりませんでした。
手術を承諾し、入院の日程を決めました。

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