2017年7月29日土曜日

IgA腎症 - 22日目 - 腎生検当日(後編)

腎臓の組織を無事に採取された僕は、4人部屋に戻されました。


ここからは絶対安静の時間の始まりです。
仰向けにされて背中に圧力をかける為の固い枕のような物を挟まれました。
まさかこの固い枕が、あんなにカチコチになんて思いもしませんでしたが・・・・


絶対安静の時間を有意義に使うなんてことは出来ません。
絶対安静の時間は3時間程度だと聞かされていました。
3時間なんてあっという間です。
とにかく動けないので寝るのが一番の時間の使い方です。


眠ります
目が覚めます。
まだ1時間しか経っていません。
もう眠たくありません。

地獄の時間へようこそ。


どんどん体が痛くなってきました。
特に痛いのは背中です。

あの固かった枕はどんどんパワーアップし、石のような尖がりで僕を襲います。

とにかく痛い。


残り2時間。
とにかく1秒が長く感じます。
他の事を考えられない程痛い。

もう数を数えるしかありません。
2時間は120分
120分は7200秒

7200から数を減らしていくほど残り時間は減っていく
0に近づくにつれて加速度的に1の数に占める残時間の割合は大きくなっていく
数字は加速していくにつれて1の数に占める苦痛の割合は小さくなっていく


思考回路は痛みで意味不明の理論が展開されていました。
そして残り10分。


看護師さんを呼びました。
「そろそろOKですか?」

看護師さんは言います。
「残り10分です。」


無駄な抵抗は終わり、10分が過ぎました。
背中の固い枕ともおさらばです。


さようなら岩枕さん


そこからも安静は続きます。
さっきよりもマシですが、安静時間は続きます。

トイレは尿瓶で行います。
既に消灯後だったので暗くて良く解りませんが、オシッコがとにかく赤いのが解ります。
腎臓に穴を空けたから当然なのですが、ショックでした。


感想を言えば腎生検は二度とやりたくありません。
しかし病気の性質上やらざるを得ない日が来るかもしれません。

医療が進めば無くなるのでしょうか。
技術の時計の針が早く進むのを切に願います。

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