扁桃腺摘出手術の日がやってきました。
昨夜は不安な気持ちで殆ど眠れずに過ごしました。
眠れないので「扁桃腺摘出の痛み」なんかをネット検索し、
更に眠れなくなりました。
腎生検からあまり時間が経っていない為、手術後の苦しみは鮮明に覚えています。
今回の場所は喉にあたるので違った痛みにはなりますが、恐怖心は拭えません。
顔や声では「大丈夫」と気丈を振る舞っていましたが心は泣いていました。
僕のベットの周りが騒がしくなってきました。
いよいよ扁桃腺摘出の準備が始まったのです。
そして手術室に呼ばれました。
手術室までは自分で歩いて行きます。
手術台に仰向けになり深く息を吸い込みました。
そろそろ眠る時間です。
目が覚めた時に、僕の体から扁桃腺は無くなっています。
さらば
・・・
・・・
・・・終わりましたよ
・・・・・起きてください
ぼんやりとした景色の中、目が覚めました。
どうやら手術は終わったようです。
僕の目も前に、試験管の中に入った藻のような物があります。
どうやら摘出した扁桃腺のようです。
「無事に終わりましたよ。」
「扁桃腺がだいぶ肥大していましたよ。」
喉の奥にある時は解りませんでしたが、どうやら炎症していたようです。
「そっか・・・取って良かった」
僕は安堵し感謝の意を伝えようとしますが話せません。
喉が激しく傷ついていて話せないのです。
麻酔も効果が切れてきて、だんだん意識がはっきりしてきました。
いよいよ激痛との戦いが始まります。
中編へ続きます。
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