2017年8月3日木曜日

IgA腎症 - 36日目 - 腎生検の結果(前編)

腎臓の中には糸球体という組織があります。
毛細血管が毛玉のようにクルクルと球体状になっており、老廃物を濾過する機能を有しています。
濾過された老廃物は尿として水分と一緒に排出されます。

ちなみに糸球体は腎臓1つにつき100万個あると言われています。
人には腎臓が2つありますので、合計で200万個です。

腎臓病とはこの糸球体の数が減少し、濾過を含めた腎臓の機能が大きく失われた状態を言い、
IgA腎症とは、自らの狂った免疫システムにより、自らの糸球体を攻撃してしまう病気です。


結果発表の日がやってきました。

知りたいけど、知りたくない・・・そんな心境でしたが、
病名の予想は見事に的中し、IgA腎症だと言われました。

説明を受けるにあたって写真が提示されます。
それは腎生検で僕の腎臓から採取した糸球体を光学顕微鏡で拡大した物でした。

「採取した糸球体は30個ありました。」
「完全に潰れた糸球体は6個、潰れかけている糸球体は6個でした。」

僕の残された腎臓の機能は後60%・・・・
今まで自覚症状は全くありませんでした。
腎臓には痛覚が無い為、残機能が50%を切るまで沈黙を続けるそうです。


これからの治療方針が告げられます。
扁桃腺摘出術+ステロイドパルス療法(扁摘パルス)と言われるものです。
・免疫異常の原因としての病巣となっている扁桃腺を摘出する。
・点滴でのステロイドの大量投薬を行い免疫と炎症を抑える。
・ステロイドの飲み薬を1年ぐらい続ける。


頭では理解できましたが感情が追い付いてきません。
まさかの指定難病です。
唯一の救いは治療方法がある事でした。


「それでお願いします。」


先生からの紹介状を持った僕は、別フロアの耳鼻科に向かう事になりました。

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