2017年8月31日木曜日

腎臓の知識 - 腎代替療法 (血液透析)

日本では30万人以上が透析療法を実施していますが、
その内の96%が血液透析を行っているそうです。


今日は血液透析のお話しです。
※医学の素人の見解なので話半分でご覧ください。


血液透析とは、血液を体外に取り出して機械で血液を綺麗にする方法です。
血を抜く場所と、血を返す場所の2か所に針を刺して血液を取り出します。

透析を自分でやらなくて良いので衛生的ですが、非常に時間が掛かります。
通常では病院に週3回通院して、3~4時間かけて透析します。
前後の準備時間も合わせると、+数時間必要になるかもしれません。


血液透析では、体外に取り出した血液を「ダイアライザー」に通すことで行われます。
ダイアライザーには小さな穴が開いており、不要な物のみを通します。
尿素やクレアチニンなどの尿毒素や、ナトリウムやカリウムなどの電解質を通します。

しかし必要な物である赤血球や白血球やタンパク質は通しません。
つまり腎臓の糸球体と同じ働きをして血液を体外で濾過するわけです。


血液透析には刺しやすくて血流の多い血管が必要になります。
静脈は皮膚から近く針を刺し「やすい」のですが、血流が少なく十分「血を抜けません」。
動脈は皮膚から遠く針を刺し「にくい」のですが、血流が多くて十分「血を抜けます」。

この動脈と静脈のメリットのみを備えた血管があれば良いのですが、
そんな都合の良い血管は元々備わっていません。

そこで「シャント」と呼ばれる血液透析用の血管を作ります。
動脈と静脈を手術で直接つなぐことで刺しやすくて血流の多い血管の事です。
シャントは数年で使えなくなり、その時は新たなシャントを作る必要があります。


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